フラダンス 下手な人と上手な人の違いとは?
フラダンスはただの運動ではなく、心と感情を表現する美しい芸術です。
そのため、フラダンスが「下手」と感じる時と「上手」と感じる時には、実は大きな違いがあるのです。
たとえ動きが美しくても、心がこもっていなければ「何かが足りない」と感じられることが多いものです。
逆に、動きが完璧でなくても、その人の感情がしっかり込められていると、観客に感動を与えることができます。
この「心」と「体」のバランスがフラダンスでは非常に重要です。
この記事では、下手な人と上手な人の違いを見ていき、どうすればもっと上達できるかを一緒に考えていきましょう。
フラダンス 下手な人の特徴3つ
フラダンスで「下手」と感じてしまうポイントには、共通する特徴があります。
それを理解することで、改善すべき点が見えてきますよ。
リズムに合わせられない
フラダンスは音楽と共に踊るものですから、リズムに乗れないと動きがぎこちなくなります。
特に、音楽のテンポに合わせてステップを踏むことが難しい場合、周りの人と動きがズレてしまうことがあります。
でも心配しないでください。
リズム感は練習で身につけられます。
初めはゆっくりした曲を使って、自分のペースでリズムに乗る感覚をつかんでいきましょう。
焦らず、リズムに体が慣れるまで繰り返し練習することが大切です。
フラを踊るためのリズム感や音感を上達させる方法はありますか?という質問に対し、ハワイで著名なクムフラ「マイケル・ラナキラ・キャスパン」は以下のように答えています。
鏡のなかでリズム感のいいダンサーを観察しながら一緒に踊る練習を繰り返すと、その後は一人でもちゃんと踊れるようになります。
引用:フラ・ダンサーなら知っておきたい フラQ&A100
手や足の動きがぎこちない
次に、多くの方が抱える悩みは、手や足の動きがぎこちないことです。
フラダンスの動きは、柔らかく、滑らかに見えることが理想ですが、力が入りすぎたり、動きが固くなったりすると、どうしてもぎこちなく見えてしまいます。
これを改善するためには、鏡使ったり、踊っているところを動画撮影し、自分の動きを確認することが効果的です。
自分の動きを見ながら、力を抜いて柔らかく動く練習をしてみてください。
ゆっくりとした動きから始めると、体がスムーズに動くようになりますよ。
私がフラを始めた15年前はスマホはほとんど普及していなかったため、自宅で撮影して動きをチェックなどできませんでした。今は簡単にできますよね。
表情に自信がない
フラダンスでは、表情も大きな役割を果たします。
無表情で踊ってしまうと、感情が伝わらず、踊り全体が硬く見えてしまいます。
逆に、自然な笑顔が出る方は、観客にも自信が伝わり、より魅力的な踊りに見えます。
もし表情に自信がない場合は、鏡を見ながら笑顔の練習をしてみましょう。
最初はぎこちなくても、少しずつ自然に笑顔が出るようになります。
ポイントは、無理に笑顔を作るのではなく、自分が楽しいと感じる瞬間を思い出しながら踊ることです。
イベントや舞台の際は、必ず上の歯を常に見せて踊るように言われますが、これも普段から練習していないとできませんね。
フラダンスに向いている人の特徴や、向いている体型はあるのかどうか知りたい方は以下の記事もご覧ください↓
フラダンス 上手な人の特徴3つ
さて、フラダンスが上手な人の特徴を見てみましょう。
上手な人は、いくつかの共通したポイントをしっかり押さえています。
自然なリズム感と柔らかい動き
上手な人は、音楽のリズムに自然に乗って動くことができます。
フラダンスが上手な人たちは、無理なくリズムに合わせ、自分の体を自由に使っています。
動きに柔らかさがあり、力が抜けていて滑らかに見えるのが特徴です。
ここが「上手だな」と感じさせる要素の一つです。
リズム感を高めるためには、テンポがゆっくりな曲から練習し、徐々にテンポを上げていくのが効果的です。
1,2,3と頭でカウントして踊るのではなく、い~ちに~さ~んとできるだけゆったりとリズムを感じて踊るのがコツです。
感情を表現する豊かな表情
上手なフラダンサーは、ただ動くだけではなく、感情をしっかりと表現しています。
踊りの一つひとつの動きに、物語や感情を込めることで、見ている人に感動を与えることができます。
豊かな表情を持つ人は、フラダンス全体を生き生きとさせる力を持っています。
感情豊かな踊りを身につけるためには、練習中に自分が表現したい感情をしっかり意識して踊ることが大切です。
フラダンスは、歌詞の意味をしっかり理解すること、それを表現しようとすることも大事ですね。
美しい姿勢とバランス感覚
フラダンスが上手な人は、常に美しい姿勢を保ち、体のバランスを意識しています。
体の軸がしっかりしていることで、動きが安定し、見た目にも美しく見えます。
特に、フラダンスの特徴的な手や足の動きは、姿勢が崩れると見栄えが悪くなります。
姿勢を良くするためには、背筋を伸ばし、体の中心を意識して踊ることが重要です。
これができれば、踊り全体がぐっと引き締まります。
腕を動かす時は、「ひじ」と「肩甲骨」を意識して動かすと、とてもきれいなハンドモーションになります。
「肩甲骨」は常にぐっと下に下げて置き、胸をあげて踊るととても優雅にキレイに見えます。
フラが上手い人は、自撮りした動画を観てチェックし、次回レッスンまでに直してきます。地道な努力が「フラが上手い人」にしてくれるんですよね。
フラダンス 下手な人が上手になるための練習法とクムフラの言葉
フラダンスが苦手な人でも、少しずつ練習を重ねることで上達できます。
「どうしたらうまく踊れるようになる?」という質問に対して、ハワイの有名クムフラ「サニー・チング」の言葉を紹介します。
踊りそのものより、まずベーシックをやってほしいですね。ベーシックさえ強ければ、踊りを学ぶのがずっと用意になるから。~中略~1日10分でもいい。毎日10分やるだけでどれだけ上達するか、驚くはずですよ。
引用:フラ・ダンサーなら知っておきたい フラQ&A
一日10分でも毎日練習するのが上達の近道なんですね。
具体的な練習法を紹介しますね。
ゆっくりした曲でリズムを体に覚えさせる
リズム感を身につけるためには、ゆっくりした曲を使って練習しましょう。
早いテンポの曲では、リズムに乗り切れないことが多いですが、ゆっくりした曲なら自分の体を音楽に合わせやすくなります。
リズムに合わせて、ゆっくりとしたステップを繰り返し、体にリズムを覚えさせていきます。
実はゆっくりとした曲の方が、フラダンスが下手な場合に顕著にわかります💦
ただ、練習する際には身体の全てのパーツを意識して踊るために、ゆっくりとした曲を使うのがいいでしょう。
鏡(動画)を使って動きを確認する
自宅での練習では、鏡や自身の踊りを撮影した動画で、自分の動きをチェックすることが非常に役立ちます。
自分の姿勢や手足の動きを確認しながら、正しい動きを繰り返し練習します。
自分がどこで間違えているのかを視覚的に確認できるため、上達が早くなります。
自分の踊りと、先生やクラスメイトの上手な人の踊りを観比べると自分の改善点が見えてきます。
表情の練習は笑顔を意識する
フラダンスは感情を表現する踊りですから、表情の練習も忘れてはいけません。
特に、笑顔はフラダンスにおいて重要な要素です。
自分が楽しんでいる気持ちを表現するために、練習中も笑顔を意識しましょう。
笑顔の練習は、最初は鏡を見ながら行い、徐々に自然な表情が出るようにしていくと効果的です。
フラダンス 上手な人に近づくための心構え
最後に、上手になるために必要な心構えについてお話ししましょう。
技術だけでなく、フラダンスを楽しむ心がとても重要です。
自分のペースで継続する大切さ
一度にすべてを完璧にしようとするのではなく、少しずつ自分のペースで練習を続けることが上達の秘訣です。
無理をせず、毎日少しずつでも練習を積み重ねていくことで、確実に成長していきます。
私は、練習やレッスン時に毎回集中する部分を変えています。「今回は肩甲骨を下げることを意識」「今回は指先を最後まで伸ばす」「今回は胸をあげる」といった具合に。
練習を少しずつ繰り返すと身体が少しずつ覚えていき、本番までに全体がキレイに仕上がりますよ。
仲間とのコミュニケーションを楽しむ
フラダンスは、仲間と一緒に踊ることで楽しさが倍増します。
レッスン中や発表会では、周りの仲間とのコミュニケーションを大切にしましょう。
仲間とお互いに励まし合い、共に成長することで、より良い踊りが実現します。
「自分一人が上手くなれればいい」「他の人よりうまく踊れるようになって目立ちたい」という発想は「フラダンスが下手な人」に成り下がりますよ。
踊ること自体を楽しむ
最も大切なのは、フラ踊ることを心から楽しむことです。
楽しい気持ちが踊りに現れ、見ている人にもその楽しさが伝わります。
フラダンスは自分自身を表現する場ですから、自分を大切にしながら楽しんで踊りましょう。
Youtube動画でフラダンスの上手い下手の違いを研究する
YouTubeのフラのレッスン動画も大いに活用できます。
「フラダンスが下手に見える人は、どこが上手い人と違うのか…」
「フラダンスが上手い人はどうして上手く見えるのか」
といったことに着目して、素敵な踊り手さんのフラダンス動画を観てみてください。
また、初心者向けの動画や、リズム感を鍛えるためのフラのステップ動画は、初めてフラに挑戦する方におすすめです。
自分のペースで何度も繰り返し見られるので、自宅での練習にピッタリです。
フラダンス世界最高コンペ「メリーモナーク」の群舞やミスアロハフラのソロの踊りも参考になりますが、日本の先生と生徒さんの群舞の動画を観て、違いを研究するのもいいでしょう。
まとめ:フラダンスが下手な人から上手い人になろう!
フラダンスは、年齢や経験に関係なく、誰もが楽しめる素晴らしいアートです。
この記事で紹介した「下手」と「上手」の違いや、上達のためのポイントを参考に、あなた自身のフラダンスをぜひ深めてみてください。
重要なのは、何よりも楽しむこと。
自分自身のペースで練習し、時には仲間と共に笑い合いながら、フラダンスの魅力を存分に味わってください。
踊りを通じて、心が豊かになる瞬間を大切にしていきましょう。
あなたが心から楽しむことで、自然と上達していきます。
そして、あなたの笑顔や感情が、周りの人々にも幸せを届けることでしょう。
これからもフラダンスの旅を続け、素晴らしい瞬間を共に分かち合いましょう!
心より応援しています。